上越市視察


報告が遅くなりましたが、今週の日曜日~月曜日にかけて、視察のため新潟県の上越市に行って参りました。
(新潟なので、涼しいと思っていたら、非常に暑かった

目的は、地域自治区および地域活動協議会という制度を知るためです。

簡潔書くと、上越市というのはこれまで、市町村合併を繰り返し大きくなってきた都市であります。
H17年には、周辺の13町村と合併し大阪府の半分ほどの面積を持つ基礎自治体となりました。
これにより、従来の町村にあった行政や議会機能がなくなることで、住民と行政が遠くなる
という状況が起こります。
その住民と行政の距離を近づけ、住民の声が届く地域にするために用いられたのが地域自治区という
合併特例法で認められている制度です。
これは合併された旧町村を、それぞれ地域自治区として設定し、そこで、区内在住の
公募公選により選ばれた委員で構成される地域活動協議会という組織を設置します。
この組織は、市長の諮問機関として、各自地区における問題に対して答申したり、自主的な意見を
行政に投げかけることが可能であり、合併により距離的にも機能的にも遠くなってしまった
行政と住民の距離を近づける、新しい自治制度であります。

メリット・デメリットは もちろんありますが、維新の会の構想においても
大阪市役所の区政改革においても、市内の合区が検討されているため、従来のコミュニティーを
活用するためにも有用な制度であるという考えの下、都市制度PTのメンバーで視察に行きました。

来週には、私から議員団への視察報告がありますので、今 まとめている最中ですが
優しい基礎自治体づくりに活用できる、大阪ならではの自治制度を検討したいと思っています。

<直江津駅>
上越市の市街地です。すぐ近くのビジネスホテルに宿泊しました。
大阪から比べると田舎ですが、風情のある魚のおいしい町です。
直江津

<地域協議会>
実際の協議会の現場を見せて頂きました。地域の皆様が地域の取り組みを考える良き場です。
協議会は行政の諮問機関ですが、皆さん当事者意識を持って話し合っておられました。
地域協議会

<市役所からの風景>
午後には、市の職員さんから、市の取り組みを講義して頂きました。基礎的なところから深いところまで
熱心に講義頂き、誠に感謝しております。写真の奥にある山は春日山といって、上杉謙信の居城が
あった場所です。歴史好きの私には感慨深いものがあります。
春日山