最近、数年ぶりに経済学のテキストを読んだのですが、数学的・理論的な記憶がかなり抜けていて
悲しくなりました。昔、苦労した得たストックがどんどん磨り減っている次第です。
ま、違う分野で得ていることもあるので嘆かずがんばっていきますが・・・
そんな中、ふとニュースとしては当たり前のように流れている経済学の基礎的な考え方や各政党の思想に関して、
分かっていない方も結構いらっしゃるんじゃないかと思いテキストの読み返しにも飽きてきたので簡単にまとめてみました。
本当に基礎の話ですが僕自身も学生時代全く勉強せず(経済学部でもないですが)
社会にでて、今さら聞けない感がわかるので
そうした人たちのお役に立てばと思ったのと、一応 政治家なので、各政党の思想や立ち位置の
参考になればとの思いで書きますが、ラフなので詳細は気にしないで下さい。
数学的な理論を省いた上で、分かりやすく説明してみます。といっても、言葉も難しいので
分かりずらければ一番最後だけ見ていただいたら結構です。
まず、経済学をざくっと大きく3種類に分けます。
・マルクス経済学系統 ・ケインズ経済学系統 ・古典派経済学系統(アダム・スミスとか)
このうちの、ケインズと古典派を中心に説明していきます。
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古典派系統
価格 伸縮的
市場 上手く機能する
政策 積極的な政府介入は好ましくない
ケインズ経済学系統
価格 硬直的
市場 上手く機能しにくい
政策 積極的政府介入が望ましい
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ケインズ経済学
有効需要の原理
乗数効果=投資を増やす→国民所得が増加する→消費が増える→国民所得が増える→さらに消費が 増える→さらに国民所得が増加する→さらに消費が増える→・・・という経済上の効果
(投資の上昇額ΔI < 国民所得の上昇額ΔY )
ちなみに政府支出でも同じ (政府支出ΔG < 国民所得の上昇額ΔY)
租税乗数(ΔY=-c/1-c×ΔT)=租税の増加は均衡国民所得を減少させる
※つまり、租税乗数のほうが、投資・政府支出乗数よりも小さい。
⇒政府支出・投資(需要側)などが国民所得を決める上で重要な役割をはたす。
総需要管理政策=需要側(有効需要)を操作することで国民所得の水準を操作する政策。
労働市場の想定
名目賃金は下方硬直性(下がりにくい)があるため、非自発的失業が存在する。
※非自発的失業=現行賃金で働くことができないので、就業しない労働者が存在する失業
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古典派・新古典派
セイの法則
均衡国民所得は需要側にはまったく依存せずに、供給側だけできまる。
この場合 供給は、市場で価格調整メカニズム通じて 需要と同じ供給量を生み出すと考える。
厚生経済の第一定理
完全競争市場において社会的総余剰が最大化されるorパレート効率的な状態が実現する。
個々の経済主体の最適化行動をもとにマクロ経済理論を構築。
※政府が計画経済を考えても、原理的には最適な資源配分はできるが、そのためには
ありとあらゆる情報をもとに計画を考えなければならず、実現不可の上 多大なコストがかかる。
そのため、価格調整のメカニズムで効率的な状態を作る市場に委ねたほうが、費用もかからず
現実的に、より効率的な資源配分や 総余剰が達成される。
(共産主義の計画経済の非効率性を勘案すればわかりやすい)
労働市場の想定
名目賃金は伸縮的に動き、労働市場は常に均衡する。
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簡単な経済学の住み分け
マルクス
反資本・共産主義・社会主義
計画経済
資源の共有化。国家によって資源配分を行う。
ケインズ
政府の積極的介入は有効 大きな政府
古典派
市場経済
政府の積極的介入は好ましくない 小さな政府
※ちなみに、左翼が資源の再配分を求める革新系・右翼が個人の資源や歴史を認める保守系ということから
マルクス(左)・ケインズ(中道・中立・第3の道)・古典派(右)と考える人が多いが、経済的視点と切り離してよい。
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政党別の経済思想をザクッとわけると以下な感じだと思う。
(厳密ではなく、あくまで大体の位置づけ)
共産党・社会党=マルクス
公明 = ケインズ
民主党 = ケインズ~古典のケインズより
自民党 = ケインズ~古典の古典より
維新・みんなの党 = 古典
ってな感じですかね。実際は政党内でもスタンスの違う人間はいますので、あくまでザクッと!
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今後は、反応次第では、違う講座やってもよいと思っているので
(学者じゃないので、細かいことは分かりませんが)感想教えて下さい。